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コキア
一級建築士・整理収納アドバイザー1級
「毎日をちょっと”ラク”にする」がテーマ。実体験をもとに、暮らしのアイデアを発信しているブログです。

●木造住宅の設計が得意
●2児(中学生男+小学生女)の母・共働き

●20代~30代:愛知県の設計事務所で約10年間勤務
●30代~40代現在:出産を機に、地元の建設会社で勤務

●平成25年に自宅をリフォーム
●令和3年に自宅を新築

【実験】除湿機を浴室で使うのは危険?メーカー推奨の「脱衣室から浴室へ」で本当に乾くのか

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「雨の日の洗濯物は、浴室で除湿機をまわして乾かすのが一番ラク!」私自身の実体験から、これまでこの方法を強くおすすめしてきました。

しかし最近、「除湿機を浴室の中に直接置いて使うのは、漏電による感電や火災につながる恐れがあって危険」という情報を目にする機会が増えました。

あらためて我が家で使っている除湿機の取扱説明書や、各メーカーの公式サイトを確認してみると、
そこには、「風呂場など水のかかる場所では絶対に使用しない」と明記されていました。

メーカーが推奨しているのは、「脱衣室から浴室に向けて風を送る」という使い方。
でも正直なところ、「浴室の外から除湿機をあてるだけで、本当に洗濯物が乾くの……?」と疑問が湧いてきます。

結論からいうと、
メーカーが推奨する、「脱衣室に除湿機を置き、浴室へ風を送る方法」でも、
我が家の4人分の洗濯物をしっかり乾かすことができました!!

コキア

今回は、
これまで5年間やってきた「浴室内設置」と
「メーカー推奨の脱衣室設置」で、
乾くまでの時間や湿度変化にどれくらいの差が出るのか、我が家で実際に比較実験を行ってみました!

目次

除湿機を浴室で使うのは危険?メーカーの取扱説明書を確認

まずは、なぜ「浴室内に除湿機を置くのが危険」と言われているのか、
そしてメーカー側がどのような使い方を推奨しているのかを確認してみましょう。

私が5年間やっていた「浴室内に除湿機を置く方法」

我が家ではこれまで5年間、
雨が降ると浴室の中に除湿機とサーキュレーターを持ち込み、ドアをはぼ閉め切って衣類乾燥を行っていました。

もちろん、危険性には配慮していたつもりです。

  • 浴室の壁や床の余分な水滴をしっかり拭き取ってから設置する
  • 電源コードを圧迫したり引っ掛けたりしないように注意する
  • 本体に水がかからないように注意する

「直接本体に水をかけたり、床がびしょ濡れでなければ大丈夫だろう」と考えていました。

そもそも、なぜ私は「浴室干し」をおすすめしてきたのか!?

今回の記事では「浴室干しの安全な除湿機の使い方」を中心に検証しますが、そもそも私が5年間も浴室干しを続けてきたのには理由があります。

雨の日の洗濯物をリビングなどの室内に干すのではなく、浴室に集めて乾かすと、洗濯物の湿気を居室に持ち込まずに済むからです。

「なぜ雨の日の洗濯に浴室干しがおすすめなのか」「浴室×除湿機にはどんなメリットがあるのか」は、こちら↓の記事で詳しくまとめています。

取扱説明書には「風呂場など水のかかる場所では絶対に使用しない」

しかし、あらためて愛用している除湿機の取扱説明書を開いてみて衝撃を受けました。

「水まわり、風呂場など水のかかる場所では絶対に使用しない。
本体を水につけたり、本体に水をかけたりしない。
火災・感電の原因になります。水ぬれ禁止」

はっきりと「風呂場での使用禁止」と記載されていたのです!!

本体に水がかからなくても、浴室内設置はメーカー推奨ではなかった

さらに大手家電メーカーの公式サイトを調べてみると、明確な設置場所の指定がありました。

●Panasonic:
「衣類乾燥除湿機をカビ対策や衣類乾燥に使うときは、浴室の入り口に設置してください。浴室の扉を開けて、浴室内に吹き出し口からの風をあててください。」

●アイリスオーヤマ:
「脱衣所から浴室に向けてご使用ください」

コキア

どれだけ気を配っていても、「浴室内に置く」こと自体がメーカーの想定外であり、危険な使い方だったようです。

メーカーが推奨する「脱衣室から浴室へ」の使い方とは?

メーカーが推奨する、正しい浴室干しの方法は、
「除湿機本体は脱衣室(浴室の外)に置き、開けたドア越しに浴室へ風を送り込む」というスタイルです。

しかし空間が広くなる分、
「本当に乾くスピードは落ちないの?」「生乾き臭は出ない?」と不安になりますよね。

コキア

そこで、メーカー推奨の方法でどれほど実用性があるのか、
我が家の浴室と脱衣室を使って徹底的に検証してみることにしました!

ちなみに、これから新築やリフォームをする方で「雨の日は浴室干しをする」と決めているなら、
除湿機の置き場所だけでなく、洗濯動線も最初から考えておくと、さらに家事がラクになります。
我が家も新築時から「晴れの日」と「雨の日」で洗濯物を干す場所を使い分けることを前提に、洗濯動線を考えました。

実際の我が家の間取りと、なぜこの配置にしたのかは、こちら↓の記事で詳しく紹介しています。

【実験】メーカー推奨の方法でも洗濯物は乾く?

今回は、条件を揃えた上で、3つのパターンの実験を行いました。

今回の実験条件

実験の精度を高めるため、以下の共通条件を設定しています。

項目条件詳細
実施期間2026年9月6日〜9日にそれぞれ実施
(雨が続くぐずついた天気・半袖の時期)
使用した部屋浴室:1616サイズ(窓は閉め切り)
脱衣室:3帖(窓・ドアは閉め切り)
事前準備前夜から浴室換気扇をまわし続け、
朝に残った水滴を布巾で拭き取ってから開始
運転時のルール浴室換気扇はOFF。
排水は水の条件を揃えるためタンク蓄水
(※満水停止なし)
事前脱水洗濯機で洗濯後、
「風乾燥機能」を60分まわしてから干す
使用機器(除湿機)アイリスオーヤマ IJC-H65
(コンプレッサー式/木造8畳用/タンク容量2.5L/6.5L/日)
使用機器(サーキュレーター)アイリスオーヤマ PCF-SDS15T
(20畳対応)

今回の実験では、除湿機だけでなくサーキュレーターも併用しました。
浴室干しは、除湿機の性能だけでなく、洗濯物にどう風を当てるかでも乾き方が変わります。
また、除湿機やサーキュレーター以外にも「これがあるとラク!」と感じるアイテムもあります。

我が家で実際に使って便利だったものは、コチラ↓の記事にまとめています。

実験1|「浴室内」と「脱衣室側」では乾燥時間に差が出る?

まずは、
●「私が5年間やってきた浴室内設置(方法①)」
●「メーカー推奨の脱衣室設置(方法②)」
で、乾くまでの時間と温度・湿度変化を比較しました。

「家族4人」の一日分の下着、タオル大小合わせて8枚、2人分の子供服上下・大人用厚手Tシャツ2枚、バスタオル1枚

洗濯物の量はどちらも家族4人の1日分(少なめ)で揃えています。

方法① 私が5年間やっていた「浴室内設置」

  • 設置場所: 浴室の中に除湿機とサーキュレーター(ターボ・上下左右首振り)を設置
  • 浴室ドア: コードが通る隙間だけ開けて、ほぼ閉める
サーキュレーターは上下左右に首振りさせます

【測定結果】

浴室は効率よく除湿されていきました
脱衣室の温湿度変化はほとんどありません
  • 乾燥にかかった時間:約3時間
  • 生乾き臭:ほとんどなし

約2時間でほとんどの衣類が乾いている印象でしたが、
約3時間で厚手Tシャツの脇やズボンのポケットまで完全に乾きました!

方法② メーカー推奨の「脱衣室設置」

  • 設置場所: 脱衣室側(浴室の入り口)に除湿機を設置。その上から風を当てるようにサーキュレーター(ターボ・上下首振り)を置く
  • 浴室ドア: 除湿機の幅分だけ開ける
サーキュレーターの左右首振りは無駄が多いので、上下にだけ首振りしました

【測定結果】

浴室は脱衣室よりもしっかり除湿されています
方法①に比べて、脱衣室の温湿度変化も大きいです
  • 乾燥にかかった時間:約4時間
  • 生乾き臭:ほとんどなし

3時間経過時点では手前側の衣類は乾いていたものの、
奥の洗濯物に湿り気が残っていたため干し位置を入れ替えました。
その結果、4時間で完全に乾きました。

実験1の結果|メーカー推奨の方法でも洗濯物は乾いた!

実験1の結果、

メーカー推奨の「脱衣室設置」でも、しっかり洗濯物が乾くことが分かりました!

時間としては、「浴室内設置」よりも約1時間長くかかりましたが、生乾き臭がつくこともなく、仕上がりはカラッと快適です。

方法①
浴室内設置
方法②
脱衣室設置
乾燥時間約3時間約4時間
生乾き臭ほとんどなしほとんどなし
今回の洗濯物4人家族1日分(少なめ)4人家族1日分(少なめ)
特徴浴室内で効率よく除湿脱衣室側に湿気が出やすい

方法②はドアを開ける幅が広い分、
脱衣室側の室温・湿度が上がりやすい(ムッとする)という特徴も分かりました。

今回の実験で、「浴室の外に除湿機を置く」というメーカー推奨の方法でも、浴室内の洗濯物はきちんと乾くことが分かりました。
つまり、「除湿機を浴室の中に置かないと、浴室干しはできない」わけではありません。

では、そもそも浴室干しにはどんなメリットがあるのでしょうか?

私が5年間浴室干しを続けて感じた「雨の日の洗濯がラクになった理由」や、浴室×除湿機で効率よく乾かすための基本的な考え方については、コチラ↓の記事で詳しく紹介しています。

実験2|洗濯物が多くても「脱衣室から浴室へ」で乾く?

雨が何日も続くと、どうしても洗濯物の量が増えてしまいますよね。

そこで次は、メーカー推奨の「脱衣室設置」のまま「洗濯物を多め」にして実験を行いました。

4人家族の洗濯物を多めに干してみた

普段の雨の日より多めの量を吊るし、
浴室ドアを全開にしてスタートしました。

「家族4人」の一日分の下着、タオル大小合わせて20枚、2人分の子供服上下2日分・大人用厚手長袖Tシャツ1枚、大人用薄手半袖Tシャツ2枚、作業ズボン1枚、バスタオル2枚
今回は、浴室ドアを全開にして実験してみました。

【測定結果】

※平日(会社出勤日)に実験したため、浴室は、開始時と昼休み時しか測定していません。
※脱衣室はスマホから確認できる温湿度計を設置していたため、全て測定できました。
  • 乾燥にかかった時間:約5時間
  • 生乾き臭:ほとんどなし

4時間時点では風が当たりにくかった場所の厚手衣服の脇やゴム部分に少し湿り気が残っていましたが、5時間後には全て乾き切りました!

今回の実験では、洗濯物の量が増えると、風が当たりにくい場所の乾燥に時間がかかることも分かりました。
浴室干しを効率よくするには、除湿機の性能だけでなく、

  • 洗濯物同士の間隔をあける
  • 風を洗濯物全体に当てる
  • 干す位置を工夫する

といった「干し方」も重要です。

我が家で実践している、浴室干しをラクにする工夫についてはコチラ↓の記事にまとめています。

実験3|サーキュレーターは「ターボ」にしなくても乾く?

ここまでの実験では、洗濯物に風をしっかり当てるために、
サーキュレーターを「最強(ターボ)」でまわしていました。

しかし、普段の外出中に、連続でターボ運転し続けるのは、モーターへの負担が気になります。
できれば普段使いの「静音」モード(強)で運転したいところです。

メーカー推奨方法 +「静音(強)」でも夕方までに乾くのか?

そこで、メーカー推奨の「脱衣室配置」で、サーキュレーターの風量を「静音」(強)にして実験してみました。

【測定結果】

※平日(会社出勤日)に実験したため、浴室は、開始時と昼休み時しか測定していません。
※脱衣室はスマホから確認できる温湿度計を設置していたため、全て測定できました。
  • 乾燥にかかった時間:約4時間半
  • 生乾き臭:ほとんどなし

お昼休みに確認しに帰ったところ、すでにムラなく乾き始めており、4時間半で乾き切りました!

これなら、実際の帰宅時間まで(タイマーをかけて)運転し続けても安心です!!

この実験3を行って気づいたのは、「風量が強ければ強いほど早く乾くわけではないかもしれない」ということです。

これはかなり「嬉しい誤算」でした!!
サーキュレーターを「ターボ」でまわすと、風で洗濯物が片寄ってしまうので、その心配がない「静音(強)」が一番都合がよい風量なんです!

今回の実験だけでは断定できませんが、風量をターボにしなくても4時間半で乾いたことから、
風量を強くすることだけが、乾燥時間を左右するわけではなさそうです。

コキア

朝出かけて、夕方帰ってくるまでに、
「静音」モードでも全く問題なく乾くことが実証できました!!

3つの実験結果をまとめて比較

今回の全ての実験結果を一覧表にまとめました。

スクロールできます
実験パターン洗濯物の量除湿機
設置場所
サーキュレーター風量
(首振り向き)
乾燥時間生乾き臭脱衣室の湿度変化
実験1
(方法①)
少なめ浴室設置ターボ
(上下左右)
3時間ほとんどなし小さい
実験1
(方法②)
少なめ脱衣室設置
※メーカー推奨
ターボ
(上下)
4時間ほとんどなし大きい
実験2多め脱衣室設置
※メーカー推奨
ターボ
(上下)
5時間ほとんどなし大きい
実験3
普通脱衣室設置
※メーカー推奨
静音
(上下)
4時間半ほとんどなし大きい
※今回の実験は、9月の気象条件、1616サイズの浴室・3帖の脱衣室で、我が家の機器や洗濯物の量で行ったものです。
すべての住宅・季節・洗濯物の量で同じ結果になるとは限りません。

そして、今回の実験を通して私があらためて感じたのは、
「雨の日の洗濯は浴室で乾かす」と最初から決めてしまうと、家づくりの考え方もかなりシンプルになるということです。

新築の場合は、浴室そのものだけでなく、洗濯機から物干し場までの動線や、脱衣室の広さ、除湿機・サーキュレーターを置くスペースなども考えておくと、毎日の洗濯がさらにラクになります。

一級建築士の私が実際に自宅で採用した「晴れの日・雨の日の洗濯動線」は、こちら↓の記事で詳しく紹介しています。

実験で分かった「浴室の外に除湿機を置くメリット・デメリット」

除湿機を「脱衣室設置」するメリット

  • メーカー推奨の使い方なので、安心して使用できる
  • 浴室内に本体を運ぶ手間が省ける
  • 4~5時間程度で乾いた
  • 生乾き臭はほとんどなし
  • サーキュレーターは「最強(ターボ)」でなくても乾く

除湿機を「脱衣室設置」するデメリット

  • 「浴室内設置」よりも乾燥に時間がかかった
  • 脱衣室にも湿気が出やすい
  • 脱衣室の温度まで上がってしまう
  • 排水ホースがより長く必要になる場合がある
  • 浴室のドアを開ける必要がある
コキア

脱衣室はどうしても湿気でムッとしてしまうため、
晴れた日に窓を全開にして自然換気すると、家のためには安心です!

結論|浴室で除湿機を使うなら「脱衣室設置で浴室へ」が安心

今回の検証を通して分かった結論は以下の通りです。

  1. 乾くスピード: 脱衣室設置(4時間)の方が、浴室内設置(3時間)より、約1時間長くかかる
  2. 乾き上がり: どちらの方法でも生乾き臭はほとんどなく、しっかりカラッと乾く
  3. 安全性: 感電・漏電・火災のリスクを回避するためには、メーカー推奨の「脱衣室設置」が安心

正直なところ、スピードや脱衣室に湿気がこもらない点だけを見れば、長年やってきた「浴室内設置」に魅力を感じてしまいます。

しかし、私が使用している除湿機の取扱説明書には、風呂場など水のかかる場所では絶対に使用しないよう明記されています。
これまで私は「本体に水をかけなければ大丈夫」と考えていましたが、これはメーカーが認めている使い方ではありませんでした。

コキア

そのため、
これから浴室干しをするなら、
乾燥時間が多少長くなっても、メーカーが推奨している「脱衣室から浴室へ風を送る方法」を選びたいと思います!

浴室×除湿機がなぜ乾きやすいのか、浴室干しの除湿機の選び方や電気代については、こちら↓の記事で詳しく紹介しています。

浴室干しの作業をさらにラクにしてくれる便利グッズや工夫は、コチラ↓の記事で紹介しています

新築時に考えておきたい「晴れの日・雨の日の洗濯動線」は、こちら↓の記事で詳しく紹介しています。

晴れの日の「外物干し」をラクにする我が家の工夫は、こちら↓記事で詳しく紹介しています。

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「毎日をちょっと”ラク”にする」がテーマ。実体験をもとに、暮らしのアイデアを発信しているブログです。

●木造住宅の設計が得意
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私が設計を担当させていただけるお客様はせいぜい年間2~3件ほど。
”少しでも多くの方に、私が持っている知識や経験やアイデアが役に立ったらいいな”という思いで書いています。
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