小上がり畳ベッドが気になっている
子供と一緒に寝やすい寝室をつくりたい
ベッドか畳かで迷っている
「寝室の畳ベッドって実際どうなの?後悔しない?」
そんな疑問を持っている方、多いと思います。
特に小さな子どもがいるご家庭では、
ベッドからの落下防止対策”
家族で川の字になって寝られるスペースの確保
は死活問題ですよね。
私は一級建築士として数多くの住宅を手がけてきた設計士であり、同時に2人の子どもを育てる親でもあります。
我が家では新築時に、寝室に小上がりの畳ベッドを採用しました。
結論から言うと、
使い方やライフスタイルがバッチリ合えば「これ以上ない最高の寝室」になります
が、注意すべきポイントもあります。
コキアこの記事では、
我が家が新築時に採用した「寝室の小上がり畳ベッド」の
間取りや使い勝手をもとに、
設計士目線でのメリット・デメリット、
普通のベッドとの比較
後悔しないための湿気・カビ対策
までを徹底解説します!
小上がり畳ベッドは後悔する?
インターネットで「小上がり畳ベッド」や「畳ベッド」と検索すると、
「後悔」「デメリット」という言葉が目につきます。
確かに”なんとなく”の憧れだけで作ってしまうと、
「普通のベッドにすればよかった…」と後悔してしまうケースはあります。
しかし、特に子育て世帯における「使い勝手の良さ」に関しては、
他のどのベッドよりも頭一つ抜けて優秀です。



「畳ベッドの特性(メリット・デメリット)を正しく理解し、
自身のライフスタイルに合致しているかを見極めること」
が、後悔しないポイントになります!
我が家の寝室(間取り紹介)
まずは、我が家がどのような寝室にしているかをご紹介します。



一級建築士としてのこだわりを詰め込んだ、自慢の寝室レイアウトです。


我が家の寝室は全体で8帖の広さがあります。
そのうち、なんと6帖分を丸ごと大工さんにつくってもらい、小上がりの畳ベッドにしました。
部屋の壁から壁までぴったりと畳を敷き詰めた、
いわば「部屋そのものが巨大なローベッド」のようなぜいたくなつくりになっています。
小上がり畳ベッドのメリット
実際にこの寝室で生活してみて、
設計士としても親としても「本当に採用してよかった!」と感じているメリットを7つご紹介します。
1.子どもが落ちる心配がない(ベッドガード不要)
普通のベッドで一番怖いのが、赤ちゃんの「ベッドからの落下」ですよね。
市販のベッドガードを後付けするのも大変です。
我が家は壁から壁までぴったり畳ベッドにしているため、落下の心配がありません。





赤ちゃんとの添い寝もストレスフリーで、安心感が違いますよ!
2.寝る人数の変化に対応しやすい(川の字で寝られる)
普通のベッドはサイズ(シングル、ダブルなど)が固定されますが、
畳ベッドは、上に置くマットレス次第で柔軟に変更できます。


我が家では現在、
真ん中にクイーンサイズ、両サイドにシングルサイズのマットレスを並べて、家族4人で広々と寝ています。
子どもが大きくなって子ども部屋を使うようになったら、
シングルを子ども部屋に譲り、
夫婦でクイーンサイズを使うスタイルに戻す予定です。



ライフステージに合わせられるのが畳ベッド最大の強みです。
3.マットレスが自由に選べる
畳ベッドの上には、
お気に入りの「西川のマットレス」を直置きして使っています。
ベッドフレームのサイズに縛られないため、
自分たちの体に合った好みのマットレスを自由に選べるのも隠れたメリットです。
4.収納スペースが増える
小上がりの下部を有効活用して、収納スペースを作りました。


実はこれ、造り付けではなく、ネットで安く購入したキャスター付きの収納ボックスなんです!
ここに子どもたちの洋服を収納しているのですが、これが大正解。
朝起きてすぐその場で着替えができるので、毎日の準備がとてもスムーズになりました。
子どもの服選びや準備をさらに時短したい方は、こちら↓の記事も参考にしてみてくださいね。


また、頭上のカウンターも本棚としての収納スペースになっており、寝る前の読書タイムに重宝しています。


5.ちょっと腰掛けるのにちょうどいい使い勝手
小上がり(床からの段差)があるため、ソファ代わりにちょっと腰掛けるのに最適な高さです。



ここで洗濯物をたたむことも多いのですが、
すぐ下の引き出し(前述の収納ボックス)に子ども服をそのまましまえるので、家事動線としても完璧です!
6.新居への引っ越しがラク
大工さんに造作してもらった畳ベッドなので、引っ越し時に重いベッドフレームを運び込む必要がありませんでした。



我が家は子ども部屋の勉強机もすべて造り付けカウンターにしたため、
引っ越し作業が驚くほど楽でした!
7.地震時に家具が倒れてくる危険がない(安全性が高い)
寝室に背の高いタンスや本棚を置くのは、地震大国の日本においては非常に危険です。
寝室を小上がり畳ベッドにすれば、床下やカウンターに収納が集約されるため、必然的に背の高い家具を置かなくなります。



万が一の大地震の時にも、
家族の身を守る安全な寝室を作ることができますよ!
小上がり畳ベッドのデメリット
一方で、設計士としてフラットな目線で見たときに、事前に知っておくべきデメリット(注意点)も存在します。
1.湿気とカビ対策(毎日のメンテナンス)が必要
畳は調湿作用がありますが、その上にマットレスを敷きっぱなしにすると、寝汗などの湿気が逃げ場を失い、畳やマットレスの裏に「カビ」が発生する原因になります。
2.一度作ると模様替えや撤去が難しい
大工さんによる造作(作り付け)の場合、普通のベッドのように「ちょっと向きを変えよう」「やっぱり処分しよう」というわけにはいきません。



将来的な部屋の使い方も含めて、慎重に設計する必要があります。
3.小上がりの下の掃除が手間になることも
ベッド下に収納ボックスを入れている場合、掃除機をかけるために一度ボックスを引き出す必要があります。
また、ホコリが溜まりやすい場所でもあるため、定期的な掃除が不可欠です。
4.畳下の収納は、人によっては使わなくなる
実は我が家、畳のすぐ下のスペースにもたくさん収納できるように作りました。



だけど「いちいち重い畳を上げて荷物を出し入れする」のが想像以上に面倒で、現在のところ全く使っていません(笑)
設計のプロとしては、畳を上げるタイプではなく、「引き出しタイプ」の収納のみをオススメしています。
5.コストがかかる
造作工事が必要になるので、当然のことながら、普通のベッドよりコストが高くなってしまいます。
畳ベッド vs 普通のベッド 比較
選ぶ際の基準がわかりやすいよう、普通のベッドとの違いを表にまとめました。
| 比較項目 | 小上がり畳ベッド (造作) | 普通のベッド (市販フレーム) |
| 子供との安全な添い寝 | ◎ 壁付けで落下防止・ベッドガード不要 | △ 隙間や落下のリスクあり |
| 人数変更への柔軟性 | ◎ マットレスの組み合わせ自由 | × フレームサイズで固定 |
| 収納力 | ◎ 床下や引出しが大容量 | ◯〜△ ベッド下の高さによる |
| 日々の掃除・手入れ | △ 湿気対策、引出し裏の掃除が必要 | ◯ お掃除ロボットが通りやすい |
| 将来の模様替え | × 固定されているため不可 | ◎ 買い替えや移動が自由 |
| 耐用年数 (何年使える?) | ◯ 本体は半永久 畳は10〜15年で表替え | △ フレームのきしみなど、 10年程度で買い替えも… |
向いている人・向かない人
これまでの特徴を踏まえ、小上がり畳ベッドが「向いている人」と「向かない人」を整理します。
向いている人(おすすめな人)
- 小さなお子様と一緒に、家族4人などで川の字になって安全に寝たい方
- 寝室のスペースを有効活用して、大容量の収納を確保したい方
- 寝室に無駄な家具を置かず、すっきり安全な空間にしたい方
- 布団の寝心地が好きだけど、立ち座りが楽なベッドの高さも欲しい方
向かない人
- 毎日マットレスを立てかけたり、換気したりするのが面倒な方
- 定期的に部屋の模様替えをして気分転換をしたい方
- ベッド下の掃除に一切の手間をかけたくない方(お掃除ロボットにすべて任せたい方)
よくある後悔ポイント
注文住宅やリフォームでよく耳にする、畳ベッドの後悔ポイントを挙げておきます。
- 「湿気対策を怠って、お気に入りのマットレス裏がカビだらけになった」
- 「畳下の収納を開けるのが面倒で、完全にデッドスペースになってしまった」
- 「畳のメンテナンスが面倒だった」



これらはすべて、事前の計画と正しい対策で防ぐことができます!
おすすめの対策
後悔ポイントをなくし、快適な畳ベッドライフを送るための対策です。
カビ・湿気・掃除対策
我が家では、湿気ないように朝起きたら毎日、このようにマットレスを上げて壁に立てかけています。


シングルサイズのマットレスはとても軽いので、女性の力でも簡単に立てかけられます。
これだけでカビのリスクは大幅に激減します。



また、マットレスの下に「除湿シート」を敷いておくのも効果的ですよ!
建築コストを抑える裏ワザ:畳は「別途工事」がおすすめ!
一級建築士として、これから新築やリフォームを計画している方にぜひ知ってほしいコスト削減の裏ワザがあります。



それは、「畳の製作だけ、ハウスメーカーや工務店を通さずに、
地元の畳屋さんに直接発注する(別途工事にする)」という方法です。
小上がりの木工事(枠組み)までは建築会社にやってもらい、
建物が完成した段階で、畳屋さんに直接現場の寸法を測ってもらって畳をつくってもらいます。
これなら工事業者さんのスケジュールを邪魔せず、迷惑もかかりません。
中間のマージンがカットできるためコスト削減になりますし、
何より後々のメンテナンス(数年後の畳の表替えや交換)の際にも、お世話になった畳屋さんに直接相談しやすいという大きなメリットがありますよ。
子ども部屋(子供室)にも畳ベッドがおすすめ!
余談ですが、我が家は寝室だけでなく、子ども部屋にも畳ベッドを採用しました。


1人あたり約2.5帖の畳ベッドスペースです。


将来は天井近くにある黄色のカーテンボックスに、ロールスクリーンを設置して、
「秘密基地」のような個室空間にできるように設計しています。
さらにおまけ:ベッドの向かいには壁掛けテレビが最強に便利
最後に、寝室の満足度を爆発的に上げてくれた”工夫”をご紹介します。



それは、畳ベッドの向かい側の壁に設置した「壁掛けテレビ」です!!


我が家では、ゆっくりドラマや映画鑑賞をしたい時はここが定位置。
実はリビングのテレビよりも、寝室のテレビを見る時間の方が長いくらいです(笑)



夕食もお風呂もすべて済ませて、あとは寝るだけという状態で布団に入り、のんびりテレビを見る時間は最高の癒やしです!!
配線をすっきり隠すコツや、失敗しない壁掛けテレビの設置方法は、こちら↓の記事で詳しく解説しています。


また、寝室を快適にして「子どもが自ら進んで寝室に行きたくなる環境」を作ることは、
子どもの早寝習慣にもつながりますよ。
子どもの睡眠習慣でお悩みの方はこちら↓の記事もどうぞ!


まとめ:小上がり畳ベッドは子育て世帯に最高の選択肢!
小上がり畳ベッドは、毎日マットレスを上げるなどの最低限の手間(カビ対策)さえ惜しまなければ、
子育て世帯にはこれ以上ないほど相性が良い、最強の寝室レイアウトです。
子供との添い寝が安全・安心
家族の成長に合わせて寝る人数を変えられる
大容量の収納で寝室がすっきり片付く
地震の時も背の高い家具がないから安全



これからマイホームを建てる方
寝室の模様替えを考えている方
は、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
この記事が、後悔のない理想の寝室づくりの参考になれば幸いです!








