新築を機にスマート照明を導入したい
スマート照明はどこに設置したらよい?
スマート照明って必要?
「家を建てるなら、憧れのスマート照明をおしゃれに取り入れたい!」
「ネットで見ると便利そうだけど、家中全部スマート化すると費用もかかりそう……どう計画すればいいの?」家づくりの計画中、こんな風に悩んでいませんか?
スマート照明はとっても魅力的ですが、結論から言うと、家中の全ての部屋をスマート照明にする必要はありません。
我が家で実際にスマート照明を使って実感したのは、「部屋によって向き・不向きが分かれる」ということ。
コキア大切なのは、スマート照明を設置すること自体を目的にするのではなく、「自分たちの生活スタイルに合わせて、今より暮らしがラクになる照明計画を立てること」です。
今回は一級建築士の視点と、実際に住んで分かったリアルな体験談から、
新築(又はリフォーム)でスマート照明を「採用すべき部屋・いらない部屋」を徹底解説します!
スマート照明を採用する前に一番大切なこと
新築の照明計画で大切なのは、「将来の暮らし方や、生活スタイルを具体的にイメージすること」です。
●毎日のルーティンに合わせて自動でオン・オフ(タイマー)させたい?
●時間帯によって光の色や明るさ(調光・調色)を変えたい?
●パッと壁スイッチで切り替えられれば充分?
欲張って全部の機能を求めなくても大丈夫!



一番大切なのは、
スマート照明の設置自体を目的にするのではなく、
「生活がよりラクになる」照明計画を考えること!
「タイマー機能」や「色の自動変更」が必要な場所だけに絞って導入するのが、失敗しないスマート照明計画のコツです。
【一覧表】スマート照明が向いている部屋・向いていない部屋
我が家での実践体験や、家づくりのお客様との設計打合せ経験をもとに、
「部屋ごとのスマート照明おすすめ度」を一覧表にまとめました。
| 部屋・エリア | おすすめ度 | 主な理由や、オススメの照明 |
| LDK | ★★★★★ | 毎日過ごす場所。自動化・タイマーの効果が絶大! |
| 玄関 | ★★★★☆ | 防犯や帰宅時のタイマー自動点灯なら便利(人感センサーでも可) |
| キッチン | ★★★☆☆ | 手元照らしがメイン。色の統一やタイマーを使いたいならアリ |
| 主寝室 | ★★★☆☆ | 子どもの寝かしつけや、就寝ルーティンを自動化したい方向け |
| 子ども部屋 | ★★★☆☆ | 消灯時間を自動管理したいならアリ。基本は通常シーリングで充分 |
| トイレ | ★★☆☆☆ | 基本は人感センサーでOK。照明機能付きの便器もおすすめ |
| 廊下 | ★★☆☆☆ | 通常スイッチ+「コンセント足元ライト」で夜間も快適 |
| 階段 | ★★☆☆☆ | 複雑な設定は不要。足元ライトや人感センサーライトで充分 |
| 洗面脱衣室 | ★☆☆☆☆ | 必要な時だけパッと点灯させる、普通の壁スイッチが一番便利 |
| 収納・WIC | ★☆☆☆☆ | 滞在時間が短いので普通の照明(又は人感センサー)で充分 |
| 客間(和室) | ★☆☆☆☆ | 頻繁に使わない場所。ゲストが操作に混乱するため普通が一番 |



あくまでも、個人的主観ですが…。
一つ一つの場所について、詳しく解説していきますね!
LDKはスマート照明を一番おすすめしたい場所!
LDKは家族が一番長い時間を過ごす場所。
だからこそ、スマート照明の恩恵を一番実感できるメインエリアです。


◆LDKのスマート照明なら◆
朝はシャキっと動ける白色の光
↓
夕食時はリラックスできる電球色
↓
夜9時になったら自動で少しずつ暗くなって就寝へ導く……
といった「生活パターンに合わせた光の自動化」が手軽に叶います!



毎日使う場所だから、効果は絶大。
LDKだけは、本当にスマート化がオススメです!!!
我が家の具体的な「スマート照明の活用の仕方」は、コチラ↓の記事で詳しく紹介しています。


玄関は「タイマー・遠隔操作」が欲しいならスマート化がおすすめ


◆玄関のスマート照明なら◆
タイマー機能を使って、帰宅時間に合わせて自動点灯
外出先からスマホ操作で点灯
上記を叶えたいなら、玄関のスマート化が向いています。
帰宅した瞬間に家が明るく迎えてくれるのは、防犯面でも安心感がありますよね。



ただし、一般的な人感センサー付き照明でも全く不便はありません。
私が設計で提案するおうちも、ほとんどが一般的な人感センサー付きを採用されています。
キッチンは一般的なダウンライトでも充分!スマート化なら自動調光やタイマーが便利
キッチンは「作業中に手元がしっかり明るく照らせる」ことが最優先。


朝は白色、夜は電球色と光の色を切り替えたい場合も、
壁スイッチのカチカチ操作で色を変えられる一般的なダウンライトで事足ります。





我が家は、キッチンのダウンライトにもスマート電球を設置したのですが、下記の点が重宝しています!
◆キッチンのスマート照明なら◆
LDKの照明と連動して自動で色が変わる(空間全体に統一感が出る)
タイマー機能が使える(朝起きた時に自動で明かりがついている)
主寝室は生活スタイルで決めればOK
主寝室をスマート照明にするかどうかは、家族の過ごし方によって評価が分かれます。


◆主寝室のスマート照明の場合◆
・子どもと一緒に寝る家庭
夜8時半から徐々に暗くし、9時に自動消灯させる設定にしておくと、寝かしつけが驚くほどスムーズに!(我が家はこのパターンです)
・自分のタイミングで消したい大人・夫婦
音声操作(スマートスピーカー)で「電気消して」とするのは便利ですが、
毎回スマホアプリを開いて操作するなら、地味に面倒なので注意。



特別なこだわりがなければ、
リモコン付きの一般的なシーリングライトで、タイマー・調光・消灯をするだけでも充分快適に過ごせますよ!
子ども部屋は「就寝時間を自動化したいか」で決める
子ども部屋も、ご家庭の教育方針や生活スタイル次第です。


◆子ども部屋のスマート照明の場合◆
夜は電球色。
9時になったら自動で部屋の明かりが消える(勉強するならデスクライトのみ)
↓
朝は白色の光。
6時半になったら自動で点灯
といったような、「就寝・起床のルール作り」のためにスマート化するのは便利です!



一方で、お子さんが自分自身で管理できる年齢であれば、
子ども自身がリモコン操作できる「一般的なシーリングライト」が一番使いやすく、不便を感じません。
トイレ・廊下・階段はスマート照明なしでも「眩しさ対策」ができる
トイレ・廊下・階段は、通常の人感センサ―付きのダウンライトで事足りることが多いのですが、
「夜中にトイレへ行くとき、いつもの照明だと眩しすぎて目が冴えてしまう……」 というお悩みを解決するために、スマート照明(夜間だけ暗く点滅させる設定など)を検討される方もいらっしゃいます。
実はスマート照明をわざわざ採用しなくても、もっとカンタンで使い勝手の良い解決策があります!
① トイレは「照明機能付き便器」が一番おすすめ
トイレの眩しさ対策には、照明機能がついた便器(TOTO レストパルなど)の採用がおすすめです。


夜中にトイレに入ったとき、足元からのほんのり優しい明かりだけで照らしてくれるので、目が冴えずにとても便利!



新築の方には、ぜひおすすめしたい設備です。
スマート照明で「夜間だけ20%の明るさで点灯させる」といった複雑な設定をするよりも、直感的で使い勝手が抜群ですよ!
② 廊下・階段は「コンセント差込型の足元ライト」で充分
廊下や階段の夜間照明には、足元ライト(明るさ・人感センサー付き)が最適です。


新築時なら「壁埋め込みタイプの足元ライト」を選択できますし、後からの追加なら↓のような「コンセントに差し込むタイプ」もあります。



廊下や階段の天井照明に、人感センサーを付けると、活動している時間は便利ですが、「夜間は眩しい」と感じることもありますよね。
廊下や階段は、あえて通常の壁スイッチ(普通の照明)にしておき、夜間の常夜灯として足元ライトを設置するのがストレスがありません。
昼間やしっかり照らしたい時
普通の壁スイッチでON/OFF
夜間の移動時
足元ライトの優しい光だけで移動が便利
この組み合わせなら、夜中の眩しさを解消しつつ、普段の使い勝手もシンプルで快適に過ごせます。
洗面・脱衣室・収納・客間はスマート照明をおすすめしない
以下の部屋は、スマート化するメリットがほとんどないと感じています。


洗面・脱衣室:
手で壁スイッチをパッと押すのが確実でストレスフリーです。
収納・WIC:
滞在時間が短いため、普通のスイッチか人感センサーで充分です。




客間(和室):
普段使わない上、遊びに来た両親やゲストが操作方法に混乱してしまいます。
将来の暮らしの変化に備えるなら「電球交換タイプのM型ダウンライト」がおすすめ!
新築時に「ここはスマート照明にするか迷う……」という場所(水廻り、玄関、廊下など)には、
電球交換タイプのM型ダウンライトを設置しておくのがおすすめです。
一般的なLED一体型ダウンライトは、色を変えたい時などに、器具ごと交換工事が必要になります。



しかし、電球交換タイプのM型ダウンライトなら、
市販のLED電球(昼白・電球色)
人感センサー付き電球
スマート電球
へ、クルクルっと自分で手軽に交換できるんです!!
断熱材がある場所(平屋の天井や2階天井など)には設置できない条件があるため、その場合はメーカー専用の「ランプ交換型ダウンライト」を選びましょう!
「電球交換タイプのM型ダウンライト」の詳しい説明や設置条件・注意点については、コチラ↓の記事で解説しています。


実際に住んで分かった!スマート照明のメリット・デメリット
我が家で「スマート照明のある暮らし」を始めて感じた、メリット・デメリットをご紹介します。
ここが最高!メリット
タイマー機能が神すぎる!!
スイッチに一切触れなくても、朝の起床や夜の就寝に合わせて勝手に点灯・消灯してくれるのが一番のメリットです。
色の自動変化で生活リズムが整う!!
時間の経過とともに光の色が変わるので、自然と「そろそろ寝る準備をしなきゃ」と体に馴染んでいきます。
我が家の具体的なスマート照明ルーティンや、子どもが自然と早く寝るようになった体験談は、コチラ↓の記事で詳しくまとめています。


ここは注意!デメリット
スマホ操作は地味に面倒くさい
スマホのロックを解除して、アプリを開いて、スマート照明を操作するのは、壁スイッチより手間がかかります。
音声操作(スマートスピーカー)は「ON/OFF」くらいしか使わない
「アレクサ、電気を消して」は台所作業の後などに便利ですが、細かい調光・調色を声で指定するのは少しストレスを感じます。
専用リモコン(壁付けタイプ)が一番便利
「タイマーの時間より少し早めに消したい時」など、やはりパッと押せる(スマート照明専用の)壁付けリモコンが一番活躍しています。
(※我が家の「スマート照明専用リモコン」は、キッチンのホーロー壁にマグネットで設置しています。)


一級建築士の私が新築を建てるなら「こう計画する!」
もし私が今、ゼロから自分の家を新築するなら、間違いなく照明はこう計画します。
玄関:人感センサー付き照明で事足りる
LDK・寝室:スマート照明(タイマー&自動調光・調色)で生活リズムを整える
子ども部屋:子どもが大きくなってからしか使わないので、リモコン操作できるシーリングライトで充分
トイレ:通常のダウンライト+照明機能付き便器が便利
廊下・階段:通常のダウンライト+人感センサ付き足元ライトで夜間も快適
洗面・収納・客間:通常の照明(壁スイッチ)でコストを抑える



「家じゅうぜんぶスマート化」を目指すのではなく、
「自動化したい場所」と「シンプルでいい場所」にメリハリをつけることが、コストも抑えられて後悔しない照明計画の秘訣です!
まとめ:「必要な場所だけスマート化」が失敗しないコツ!
今回は、新築におけるスマート照明の必要性と、
部屋ごとに「向き・不向き」をご紹介しました。
LDKなど、毎日のルーティンを自動化したい場所には「スマート照明」が効果バツグン!
夜間の眩しさが気になるトイレ・廊下・階段は、スマート照明以外にも選択肢はある!
迷う場所には、「電球を交換できるM型ダウンライト」を入れておくと安心!



「スマート照明」という言葉に振り回されず、
ご家族の理想の生活パターンに合わせて賢く選んでみてくださいね!
「じゃあ、一番おすすめのLDKは具体的にどうやって照明をレイアウトしたらいいの?」と気になった方は、ぜひコチラの記事↓も参考にしてみてください!








