MENU
コキア
一級建築士・整理収納アドバイザー1級
「毎日をちょっと”ラク”にする」がテーマ。実体験をもとに、暮らしのアイデアを発信しているブログです。

●木造住宅の設計が得意
●2児(中学生男+小学生女)の母・共働き

●20代~30代:愛知県の設計事務所で約10年間勤務
●30代~40代現在:出産を機に、地元の建設会社で勤務

●平成25年に自宅をリフォーム
●令和3年に自宅を新築

【一級建築士が直伝】工事不要の窓防犯対策!DIYで後付けできる面格子や防犯グッズで家を守る方法

当ページのリンクには広告が含まれています。
こんな方にオススメの記事です

住まいの防犯、何から始めたらよい?
DIYで手軽に家の防犯対策をしたい
工事は嫌だが、安全に暮らしたい

「我が家の防犯対策、そろそろ本気で考えなきゃ……」と思いつつも、
「大がかりなリフォーム工事はお金も時間もかかるしハードルが高い」と後回しにしていませんか?

実は、泥棒の侵入経路で圧倒的に多いのが「窓」です。

一級建築士として数々の住宅設計をしてきた私ですが、実は20代のアパート暮らしのころ、実際に空き巣被害(窓ガラスをくり抜かれての侵入)にあった苦い経験があります。

その実体験と専門知識から言えるのは、大がかりな工事をしなくても、DIYグッズや後付けアイテムで窓の防犯性を高められるということです。

コキア

この記事では、費用を抑えて今すぐ実践できる
「工事不要の窓の防犯対策」を解説します。
賃貸の方も戸建ての方も、大切な住まいを守るためにぜひ参考にしてください!

目次

泥棒の侵入経路で一番多いのは「窓」!

「本当に窓だけの対策で大丈夫?」と思われるかもしれませんが、警察庁のデータでも、空き巣などの都市型一戸建て住宅における泥棒の侵入経路は、全体の半分以上(約50%以上)が「窓」からという結果が出ています。

玄関ドアに比べて、窓は「死角になりやすい」「ガラスを割れば簡単に鍵に手が届く」といった理由から、圧倒的に狙われやすいのです。

コキア

裏を返せば、窓の防犯対策をしっかりおこなっておくことで、
住まいの防犯性能は格段にアップすると言えます!

結論|まずは「侵入しづらい家」に見せることが最優先!

防犯対策で最も大切なのは、
泥棒に「この家は侵入するのに面倒そうだ、時間がかかりそうだ」と思わせて諦めさせることです。

泥棒は「5分・10分」と時間がかかることを極端に嫌います。
まずは「見た目」の段階でターゲットから外してもらうことが重要になります。

家に入られなくても、窓を壊されるだけで修理代がかかる

「うちは盗られるような高価な物がないから大丈夫」と油断しないでください!

仮に泥棒が家の中に入ってこなかった(未遂に終わった)としても、
窓ガラスを割られたりサッシを傷つけられたりするだけで、
数万〜数十万円の痛い修理費用が発生してしまいます。

だからこそ、家を傷つけようとされる前に「見た目で諦めさせる防犯対策(抑止力)」を最優先で用意しておく必要があるのです。

まずは0円でできる防犯対策!日常の基本を見直そう

コキア

お金をかけて防犯グッズを買う前に、
まずは今日からタダでできる、基本的な防犯対策(ルーティン)を徹底しましょう。
せっかく家にある防犯機能を生かさない手はありません。

戸締まりを確実におこなう:
玄関だけでなく、窓も忘れずに錠をかけるのは基本中の基本。特によく開け閉めする窓は要注意です。

玄関や勝手口は「上下施錠」を習慣に:
最近の住宅の玄関ドアは上下2ヶ所に鍵がついていることが多いです。
面倒がらずに必ず両方ロックしましょう。

サッシの「補助錠」を必ず使う:
最近の引違い窓は、下部に標準で「補助錠」がついています。
万が一、クレセント(真ん中の鍵)まわりのガラスをくり抜かれて鍵を開けられても、補助錠が締まっていれば窓は開きません。時間を稼ぐために必ずロックしてください。

シャッターや雨戸は必ず閉めて出かける:
旅行時はもちろん、毎日の外出時や夜間も、シャッターや雨戸を閉めましょう。せっかくあるものを生かさないのはもったいないです!

人感センサー照明の設定を確認:
屋外に「フラッシュ(点滅)機能」付きの人感センサー照明があるなら、防犯モードに設定を変更しましょう。

※Panasonicカタログより

インターホンの機能を確認:
カメラ付きインターホンに「スマホ連携」や「ボイスチェンジ(声のトーンを変える)」などの防犯機能がないか、説明書をチェックしてみてください。

※Panasonicカタログより

足場になるものを移動させる:
2階や高い位置にある窓ガラスでも、壊されて侵入されるリスクを避けるため、
窓の下に置いてあるゴミ箱や物置などの位置を点検し、足場にされないよう移動させましょう。

「侵入されやすい窓とはどんな窓?」コチラ↓の記事で詳しく解説しています。

工事不要・DIYでできる窓の防犯対策グッズ

ここからは、大がかりな工事が不要で、
ネット注文可能で、自分で手軽に後付けできる」おすすめの防犯グッズを、窓のタイプ別にご紹介します。

コキア

「見た目の抑止力」が高いアイテムを厳選しました。

① 引違い窓の場合

◆ 後付けできる「アルミ面格子(枠付け)」

面格子というと、外壁にビス止めが一般的ですが、
こちらの後付けできる面格子は、外壁へのビス留め工事が必要ありません

既存のサッシ枠に専用ブラケットを使って、室内側から自分で取り付けることができるのです!

※楽天市場「窓工房ナカサ」さんの画像をお借りしています


外から見て「面格子がついている」と一目でわかるため、泥棒への強い抑止力になります。

タテ型(W2.02m×H1.35mまで)が一番リーズナブルですが、
形状やカラーも豊富で、W2.1m×H2mまでのサイズに対応しています。

◆圧迫感の少ない「防犯網戸(あんしん網戸)」

面格子よりも出っ張りが少なく、圧迫感を抑えたい方におすすめなのが、
室内側から自分で設置できる格子付きの防犯網戸です。

※合同会社I-10の「あんしん網戸」HPの画像をお借りしています

全面格子付きの防犯網戸なので、網戸のままでも安心して過ごせます。

サイズに制限(縦+横の合計が250cmまで)はありますが、
上述の面格子よりも価格が安く、料金が分かりやすいのも魅力です。

どっちを選ぶ?「DIY面格子」と「防犯網戸」の比較

引き違い窓の対策として、どちらを選ぶべきか迷う方のために、特徴を一覧表にまとめました。

比較項目DIY面格子防犯網戸
出っ張りかなり出っ張る少しだけ出っ張る
(一般網戸より約1cm出る)
デザイン5種類1種類のみ
カラー12色3色
価格の目安やや高め
(注文後に正式な金額を連絡)
DIY面格子より安い
(一律料金で分かりやすい)
対応サイズ・タテ型・ルーバー:
幅2m×高さ1.35m程度まで
・その他:
幅2.1m×高さ2mまで幅広く対応
縦+横の合計が
2.5mまでの制限あり
こんな人にオススメ・ガッチリ防犯をアピールしたい
・大きめの窓に対策したい
・コストを抑えてシンプルに対策したい

③ 内倒し窓(内側に開く窓)・上げ下げ窓の場合

内倒し窓は「構造上、大きく開かないため、防犯性が高い」とされています。
しかし、網戸を破られてガラスを割られてしまうと、侵入される可能性も否定できません。

内倒し窓や上げ下げ窓はサッシの構造上、前述した「サッシ枠用のDIY面格子」が設置できないという難点があります。

◆ 対策は「ステンレス製網戸」へのDIY交換

これらの窓は、網戸が窓一面を覆っているのが特徴です。

DIYで可能な方法として、通常の網戸ネットを「破られにくいステンレス製網戸ネット」に張り替えるのがおすすめです。
これだけでも泥棒に対する一定の抑止力になります。

ただし、ステンレス製ネットは通常より破られにくいものの、
完全ではないため、後述する「ガラスの防犯フィルム」との併用をおすすめします。

(※従来の上げ下げ窓は窓全面の網戸ですが、最近の上げ下げ窓は半分だけの網戸なので注意が必要です)

楽天市場 信和ワイヤークロス株式会社

②縦スベリ窓・横スベリ窓などの「外に開く窓」の場合

外側に開くタイプの窓は、外側に面格子をつけることができません。

◆室内側に後付けする「LIXIL 固定式面格子」

そこでおすすめなのが、窓枠の内側(室内側)に、自分で設置できるLIXILの室内面格子です。

透明ガラスの窓であれば、外からでも「中に格子がある」のがハッキリ見えるため、防犯効果(抑止力)を発揮します。

③ 掃き出し窓(大きなテラス窓)の場合

先ほど紹介した「DIY面格子」のクロス格子や横格子などは、
掃き出し窓の寸法にも対応していますが、
出入りを前提としている掃き出し窓を、
面格子でふさいでしまうのは、現実的ではないですよね…

シャッターや雨戸の後付けは、工事が前提となってしまうので、
大きな掃き出し窓にDIYでできる防犯対策は難しいのが正直なところなのですが…。

手軽なグッズでも「この家は防犯意識が高い」とアピールすることは可能です。

◆ALSOKマーク入りの「窓用補助錠」

窓ガラスに貼るだけで、外側からお馴染みの「ALSOKマーク」が見えるため、泥棒が真っ先に警戒します。
マークの裏側がサッシの補助錠になっており、ダブルの防犯効果があります。

ロックを片方だけかければ、窓を少しだけ開けた状態(人が入れない幅)で固定して換気できるのも便利です!

◆警告ステッカー付き「どろぼーセンサー2(防犯アラーム)」

窓のクレセント(鍵)付近に貼る超薄型のセンサーです。
外側に向けて「侵入禁止」の警告シールが見えるため抑止力になり、万が一窓の振動や開閉を検知した場合は、大音量のアラームで周囲に知らせます。

リチウム電池 CR2032 1個で約3年長持ちする点も魅力です!

ひと目でわかる!窓のタイプ別おすすめ防犯対策一覧

ここまでに紹介した、「おすすめの工事不要対策」を窓のタイプ別に一覧表にまとめました。
ご自宅の窓に合わせてチェックしてみてください。

窓のタイプおすすめの後付け防犯対策メリット・特徴
引違い腰窓 DIY面格子
防犯網戸
外からの見た目の抑止力が抜群。
すっきり見せたいなら防犯網戸がおすすめ。
内倒し窓 / 上げ下げ窓ステンレス網戸サッシ枠用のDIY格子が使えないため、一面を覆う網戸を強化。
ガラス破り対策もセットで。
縦スベリ窓 / 横スベリ窓
(※オーニング窓や上げ下げ窓、ルーバー窓でも可
室内面格子外側に格子がつかない窓でも、室内側に設置することで、透明ガラス越しなら抑止力になります。
掃き出し窓(大きなテラス窓)ALSOKロック
ステッカー付き防犯アラーム
面格子がつけづらい大窓でも、「防犯意識が高い家」だと泥棒にアピールして諦めさせます。

窓対策の優先順位|カメラやアラームの落とし穴

防犯対策をネット検索する際、よく「防犯カメラ」や「防犯ライト」が推奨されますが、
個人的にこれらは、設置のハードルが少し高めだと感じています。

コキア

まずは先ほど紹介した「窓本体への対策」を優先し、
+アルファとしてじっくり検討するのがおすすめです。

防犯カメラ:
種類が多すぎて選ぶのが難しく、設置場所によっては死角ができてしまいます。
また、安易な「ダミーカメラ」はプロの泥棒に見破られると「他に対策をしていない家」だと露呈してしまい、逆効果になるリスクもあります。

防犯照明(センサーライト):
設置する場所や角度を間違えると、泥棒が手元を照らして作業しやすくなる「侵入の手助け」になってしまうことがあるので注意が必要です。

防犯アラーム(屋外用):
家族の出入りや通行人、野良猫などにも頻繁に反応してしまい、近所迷惑になって鳴らさなくなってしまうケースがあります。

まずは「窓自体を物理的にガードする(面格子や補助錠など)」ことから始め、
じっくりと検討してから追加していきましょう。

留守に見せない工夫|「在宅アピール」で不審者を遠ざける

私が昔アパートで空き巣被害に遭ったのは、数日間実家に帰って家を留守にしていたときでした。
幸い盗られたものはありませんでしたが、後から警察官に言われた言葉が今でも印象に残っています。

泥棒の目的は高級品だけじゃないよ!
単に移動中の休憩場所(寝る場所)や、その場しのぎの食料を目的に、留守宅へ入る空き巣も多いんだからね!』

「うちにはお金目のものがないから大丈夫」は通用しません。

コキア

そのため、日常的に「在宅しているように見せる工夫」が有効です。

◆照明の自動点灯化(タイマー・スマート照明)

夜遅くに帰宅する日や留守にしがちな日は、
タイマー機能を使って、夕方に自動で部屋の明かりがつくように設定しておきましょう。

今お使いの電球をスマート電球に変えるだけで、外出先からでもスマホで簡単に点灯・消灯のスケジュールを組む(在宅を装う)ことができますよ!

それでも侵入を試みられた(窓を壊されそうになった)場合に備える

どれだけ「入りにくそうな家」を演出しても、強引に窓を壊そうとする泥棒に対する「最終防衛ライン」も知っておきましょう。

◆窓ガラスに「防犯フィルム」を貼る

ガラス全体に貼ることで、叩いてもヒビが入るだけで簡単には割れなくなり、突き破るのに途方もない時間がかかります。
特にDIYで面格子などがつけられない窓には必須の対策です。

サッシの標準補助錠だけでは不安な場所に「後付けの補助錠」を追加
窓を開けられた瞬間に鳴る「防犯ブザー」を設置
も、万が一ガラスを突破された際の、強力な二の矢になります。

◆万が一の被害、にあってしまう前に「火災保険」を確認!

もしも窓ガラスを割られたり、空き巣の被害に遭ってしまった場合、一番助けになるのが「火災保険」です。
私もアパートで被害にあった際、家賃に含まれていた火災保険に救われました。

盗まれたものはなくても、壊された窓ガラスの修理費用がそれなりにかかったのですが、
火災保険の「盗難・破損補償」で全額カバーされました!

ぜひこの機会に、ご自身が加入している火災保険の補償内容を見直してみてください。
「盗難被害」や「不法侵入による建物・家財の破損」が補償対象に入っているか確認しておくと、万が一のときも安心です。

【補足】自分でやるより「プロの力」で解決したい方へ

ここまで「ネット注文が可能で、自分で手軽に後付けできるDIY対策」をメインに解説してきました。

しかし、「やっぱり自分で取り付けるのは不安」「多少コストがかかっても、もっと強固で万全な対策をしたい」という方もいらっしゃると思います。

その場合は、以下のような「プロの力」を借りるのが最も安心で確実な方法です。

1. リフォーム業者による「防犯工事」

プロの業者に依頼して、「シャッターや雨戸の後付け」を行ったり、「外壁にしっかりとビス留めする強固な面格子」を設置してもらう方法です。

また業者設置タイプの、頑丈なステンレス防犯網戸(SOLID-FLOWなど)を導入するのも非常に有効な選択肢になります。

2. ホームセキュリティの加入

「留守中の安心感も格段に高めたい」「万が一のときに駆けつけてほしい」という場合は、セコムやALSOKなどの【ホームセキュリティ】に加入するのが確実です。

窓に貼るセキュリティ会社のステッカー自体が泥棒への強烈な抑止力になりますし、万が一窓が開けられた際にもプロのガードマンがすぐに駆けつけてくれます。

コキア

DIYの手軽さと、プロに頼む安心感。
ご自身の予算やライフスタイル、手間に合わせて最適な方法を選んでみてくださいね!

まとめ|DIYの防犯対策で、安心できる我が家にしよう

大がかりなリフォーム工事をしなくても、工事不要の「後付け面格子」や「防犯網戸」、各種防犯グッズを賢く活用すれば、DIYで十分に強い防犯対策が可能です。

泥棒に「この家は手強そうだ」と思わせる見た目を作り、家を傷つけられる前に諦めさせましょう!

なお、これから新築やリフォームを検討する予定があり、設計段階から「換気しやすく、かつ泥棒に入られない窓プラン」を計画したい方は、ぜひコチラ↓の記事も合わせて参考にしてくださいね。

建築士の視点から、防犯と心地よい通風を両立する間取り・窓選びのコツをまとめています。

コキア
一級建築士・整理収納アドバイザー1級
「毎日をちょっと”ラク”にする」がテーマ。実体験をもとに、暮らしのアイデアを発信しているブログです。

●木造住宅の設計が得意
●2児(中学生男+小学生女)の母・共働き

●20代~30代:愛知県の設計事務所で約10年間勤務
●30代~40代現在:出産を機に、地元の建設会社で勤務

●平成25年に自宅をリフォーム
●令和3年に自宅を新築

私が設計を担当させていただけるお客様はせいぜい年間2~3件ほど。
”少しでも多くの方に、私が持っている知識や経験やアイデアが役に立ったらいいな”という思いで書いています。
目次