ダウンライトにスマート電球を設置したい
新居はスマート照明にしたい
ダウンライトにスマート電球は無理だと諦めてる
家の照明をスマート化したいのに、「スマート電球が取付けできるダウンライトがない」って諦めてませんか!?
結論から言うと、条件さえクリアしたら、ダウンライトにもスマート電球を設置できます。
私もスマート電球が大好き!
我が家でも新築時にたくさんスマート照明を設置して、スマートライトライフを楽しんでおります。
コキアどんなダウンライトならスマート電球が使えるのか、分かりやすく解説していきます。
本記事で、住宅の断面図は旭ファイバーグラス「アクリアウール」のカタログの図をお借りしています。
照明器具やダウンライトの解説画像は、Panasonic「Expert2025」カタログとコイズミ照明「あかり専科」のカタログからお借りしています。
スマート電球が取付けできるのは「LED電球」に交換可能なダウンライト
- 主流の「LED一体型ダウンライト」にはスマート電球は使えません。
- 最近増えてきている「メーカー独自のランプ交換タイプ」のダウンライトにもスマート電球は使えません。


スマート電球が設置できるのは、「LED電球交換タイプ」のダウンライト。
E17電球やE26電球に交換できるタイプがこれにあたります。
スマート電球が取付けできるのは「M型」ダウンライト
またダウンライトは、断熱材の施工の仕方によって、下図のように、大きく「S型」と「M型」に分けることができます。


「S型」は、断熱施工に対応した気密タイプのダウンライトです。断熱材がある部位に設置することができます。
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S型のダウンライトに対応した「密閉型器具対応のスマート電球」は現在のところ見当たらないので、【S型ダウンライトにはスマート電球が使えません】
一方「M型」は、従来からある一般タイプのダウンライトです。



気密性がなく、熱を逃がしてくれるので、【M型ダウンライトにはスマート電球が使えます】
「M型」ダウンライトを使う場合の注意点
断熱材がある箇所には使えない
M型ダウンライトは、断熱材を設置している箇所には使えません。


しかし、裏を返せば「断熱材を使用していない箇所には使える」ということになります。


上図は、一般的な断熱方法の住宅の断面図です。
2階部分は天井断熱材があるのでM型ダウンライトは設置できませんが、
1階部分なら天井に断熱材がないのでM型ダウンライトを設置できます。


ただし上図左側のように、下屋の場合や平屋(1階建て)の建物の場合は、天井断熱材があるのでM型ダウンライトを設置できません。
ちなみに上図右側のように、桁上断熱や屋根断熱が施工されている天井であればM型ダウンライトは設置できます。



天井断熱材がない場所なら、M型ダウンライトが設置できるってことだね!
天井の上に、ある程度のスペースが必要
一般的に、「LED一体型ダウンライト」に比べて「電球交換型のM型ダウンライト」の方が器具の高さが高いです。


また放熱するため、M型ダウンライトの上部にある程度のスペースを設けなければなりません。





M型ダウンライトを設置するには、天井上のスペースを大きめに設計しないといけませんね!
「M型」ダウンライトの選び方
M型ダウンライトの詳細を確認する
ではPanasonicカタログをもとに、M型ダウンライトについて細かく見ていきます。





ここで注目してほしいのが、適合電球のW数。
スマート電球には、これを超えるW数のものもあるので注意が必要です。
メーカーが推奨している適合電球の一例を表にまとめました。





ここで注目してほしいのは、電球の寸法。
一般の電球の寸法から大きく異なるスマート電球は、注意が必要です。
スマート電球の「口金サイズ・寸法・W数」を確認する
スマート電球で代表的なPhilips「Hue」と、「SwitchBot」を例に表にまとめました。


●口金サイズがE17のPhilips「Hue」スマート電球は、
- 寸法:一般的な電球よりもやや小さい
- 消費電力:一般的な適合電球が7.1Wまでなのに対し、5.1W
以上の理由から、設置可能です。
●口金サイズがE26のPhilips「Hue」1100lmスマート電球は、
- 寸法:多少の違いはあるが一般的な電球とほぼ同じ
- 消費電力:一般的な適合電球が12.9Wまでなのに対し、10W
以上の理由から、設置可能です。
また、「SwitchBot」も同様の理由で設置可能です。
●口金サイズがE26のPhilips「Hue」1600lmスマート電球は、
- 寸法:一般的な電球よりもかなり大きい
- 消費電力:一般的な適合電球が12.9Wまでなのに対し、16W
以上の理由から、安全に設置できるとは言えない、という結論になります。
使えるダウンライトはコレ!
まとめると、Panasonicでスマート電球に使えるM型ダウンライトは下記になります。
●E17 埋込孔φ75
●E17 埋込孔φ85
●E26 埋込孔φ125
〇E26 埋込孔φ125 で黒色のものならコレ
●E26 埋込孔φ150



Panasonicのダウンライトのみ解説しましたが、「口金サイズ・寸法・W数」に注意して、他メーカーのM型ダウンライトも探してみてくださいね。
E11という選択肢も一応あるのですが、
スマート電球で代表的なPhilips「Hue」や「SwitchBot」は現在のところE11電球がないので、解説しませんでした。
ただ、ここで注意していただきたいことがあります。
Panasonic公式HPによると、他社製の電球の使用は保障していないようです。スマート電球の使用に関しては、自己責任でお願いします。


我が家では、先ほど紹介した「E26 埋込孔φ125」のダウンライトに
Philips「Hue」(品番PLH30GL):800lm・8.5W・(W約62mm×H約115mm)の電球を取り付けて5年目(※執筆時)になりますが、何の問題もなく使えています。


よくある質問
- 既存のダウンライトがあります。スマート電球に交換しても大丈夫?
-
M型ダウンライトであることが確認できれば大丈夫です。
電球を取り外してみると器具に品番を書いたラベルが貼ってあると思うので、インターネット等で検索して確認してみてください。
ただし、既存ダウンライトに調光配線してある場合は、スマート電球に交換できません。 - M型ダウンライトを使うと、気密性が損なわれるって聞いたけど大丈夫?
-
住宅では下図のように気密性を確保しています。
1階の天井裏部分は、室内空間と同等と考えられるので、私は気密性が損なわれるとは考えていません。





スマート電球に使えるダウンライトは、
【M型で、E26又はE17のLED電球に交換可能なダウンライト】です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!











