家づくりでどんな窓がよいか迷っている。
窓の防犯をしっかり考えたい。
換気のためによく窓を開ける。
防犯ガラスや雨戸など、留守中の防犯を気にされる方は多くいますが、
「在宅時に、換気のために窓を開けている時はどうですか!?」
コキア今回は「家にいるときの窓の防犯も考えてみよう」をテーマに記事をまとめてみました。
本記事のサッシやドアの画像の一部は、LIXILのカタログからお借りしています。
「開けているとなんだか落ち着かない窓」とは
エアコンを入れるほどの暑い季節ではないとき、少し窓を開けて涼しい空気を入れたいときもありますよね。
そんな時気になるのは窓の防犯。
在宅時、窓を開けたままでいると不安な場所の例を、下記にまとめてみました。
1階の寝室


窓を少し開けて寝ると心地よい季節もありますが、1階の寝室の窓はやはり心配です。
リビングから離れたところにある窓


水廻りなど、リビングから離れている場所の窓を開けていると、
「気づかないうちに侵入されているかも!?」という不安がつきまといますよね。
大きな引き違いの窓


庭に面した大きな掃き出し窓。人通りの多い昼間なら心配は少ないですが、夜になると不安ですよね。
大きな窓はそのまま侵入されてしまう恐れがあります。
2階でもバルコニーなどの足場がある窓


2階であっても、1階の屋根や、バルコニーが足場となって侵入される可能性もあるので注意が必要です。
「心配なく開けることができる窓」にする方法
どうしたら心配することなく開けることができる窓になるか、選択肢を下記にまとめてみました。
面格子を設置する
引違い窓、上げ下げ窓や内倒し窓にするなら、面格子を取り付けることができるので、
頻繁に開けたい窓には設置しておくと安心です。





残念ながら横スベリ出し窓や縦スベリ出し窓は、外側に向かって開くので、面格子を設置できません。
カギを閉めたまま換気できる窓にする


(選択肢は少ないですが)施錠したまま換気できる玄関ドアを選ぶのも一つの手です。
また勝手口ドアも、施錠したまま換気ができます。
我が家の1階の寝室は、勝手口ドアを採用したのですが、
格子付なうえ、カギを閉めたまま換気できるのでやはり安心です。





勝手口ドアは、様々な開け方で採風量が調整できるので、寝室にオススメですよ!
採風タイプのシャッターを設置する
リビングなどの大きな掃き出しの引違い窓には、採風できるシャッターもオススメ。


夜の人通りが少ない時間帯などに、シャッターを閉めて換気ができると安心です。



価格が高いのが難点なのですが…
高い位置に設置する
住宅性能表示の基準では、地面やバルコニーから窓の下端までの高さが2m以下の開口部を、


「侵入のための破壊作業ができる範囲にある開口部」としています。



逆に言えば、地面やバルコニーから2m以上の高さに窓を設置するなら、侵入されにくいということですね!
また、窓の下に足場となる台(室外機も含む)を置かないことも大切です。
人が入りにくい大きさの窓にする
住宅性能表示の基準では、下図の大きさのブロック(のいずれか)が通過できてしまう窓を、


「侵入される可能性のある窓」としています。



裏を返せば、上図の寸法より小さい窓にすれば、
侵入されにくい窓になるので、換気時の不安が少なくなりますね!





私がお客様の家を設計するときには、ご要望がなくても、
なるべく上図のように
・侵入の恐れが少ない高い位置に設置
・スリムで人が入りにくい窓
を提案するように心がけています。
その他、窓の防犯のための工夫
窓の近くに防犯カメラを設置する


窓の近くに防犯カメラを設置するのも効果的です。最近では手軽に家庭用のカメラが設置できるようになってきました。
敷地に砂利を敷く


また、敷地に砂利を敷くことも防犯対策になります。
軽く踏んだだけでも大きな音が出る「防犯砂利」もあるようです。



あまりやり過ぎると閉塞感が出てしまうのでバランスが難しいですが、
私自身、お客様の家を設計する時に気をつけていることを紹介してみました。
ぜひ窓選びの参考にしてみてください。









